それにしても「最高の人生の見つけ方」は、ダメな邦題の見本だった。

それにしても、ジャック・ニコルソンは、強烈な風貌の持ち主だ。なんと言っても眼がスゴい。あの眼は、狂気とまでは言わないが、エキセントリックなものを孕んでいる。 そのジャック・ニコルソンが、引退するという記事がネットに出ていたが、「台詞を覚えら…

『グラン・トリノ』は、男のけじめのつけ方を教わった気分だ。

この映画の制作当時、アメリカの中でも経済的に最も疲弊していた中西部デトロイト近郊の町が舞台だ。この辺りは自動車工業のメッカだったのだが、GM、フォード、クライスラーのビッグ3のクルマが売れなくなって、工場が次々に閉鎖され、白人がいなくなって…

『おくりびと』は、いい映画だったが、「キレイになって、逝ってらっしゃい。」というキャッチコピーは、どうなんだ?

第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」だ。いい映画だった。納棺師という仕事があることを初めて知った。戦争で亡くなった兵士の遺体なんかをきれいにするエンバーミングというのがアメリカで始まって、日本にもあるというのは以前から知…

『ストレイト・ストーリー』は、爺さんの心意気にカンドーした。 

この映画は、73歳のアルヴィンじいさんの虚仮の一念と言ったら失礼だが、誰もが無謀と思う大冒険に出かける心意気にカンドーしてしまった。一寸の虫にも五分の魂、二寸のひこばえにも末は大木の心意気だ 「アバウト・シュミット」のジャック・ニコルソンは、…

『エル・スール』は、客の立場というものに、配慮が要るんじゃないか?

ま、言ってみたら純文学映画だ。この監督の長編第1作の「ミツバチのささやき」の方は、結構贔屓にしていたのだが、この映画は、話があまりにも見えなかったので、何ともはやだった。 映画を観た後で、DVDの付録の解説を読んだら、どうもこの映画には原作が…

『英国王のスピーチ』は、どこといって、つっこむところがなかった。と言って、名作というほどでもない。

イギリス王室は、なんだかんだとスキャンダルまみれの感じがしていたが、最近はウイリアムズ王子とキャサリン妃の結婚やら、王子、王女の誕生やらで、少し持ち直してきた感がある。 しかし、この映画の主人公のジョージ6世の兄貴のエドワードが離婚歴のある…

『時代屋の女房』は、この時代の日本映画のダメな部分がいっぱいの映画でもあった。

Padでレンタルしていた「時代屋の女房」をなかなか観る機会がなかった、というか、観る気にならなかったので、ほったらかしにしていたのだが、あと一日でレンタル期間が終了というメッセージが、iPadの画面に表示されたので、やっと観る気になったというか、…

『羅生門』は。若き京マチ子嬢を観賞するだけでも、一見の価値ありだ。

今朝は早くに目が覚めたので、映画でも見て時間をつぶそうかと思い、iTunesの映画のサイトにアクセスして、何かいいのはないかと物色していたら、黒澤明監督の「羅生門」のデジタル完全版というが、レンタルできるということだった。 早速ダウンロードしのだ…

『アリス・イン・ワンダーランド』は、「こんなものかな」の想定内の範囲を超えていなかった。

19才のアリス役のミア・ワシコウスカという新人の女優さんだが、あまりかわいらしくない。なんというか、ナチュラルな感じはする娘ではあるが、もう少しアイドルっぽい子でも、よかったんじゃなかろうか?ま、あまりロリータ系に振ったら、それもどうかと思…

『パッチギ!!』は、けなすのも、批評するのも難しい。

この映画、けなすのも、批評するのも難しい。若かりし頃の映画だ。とはいえ、この映画のような派手な喧嘩はしたことはないのだが・・・。京都の九条と大阪の南区(今はもうない)では、周囲の事情も環境も思い切り違う。 確かサンケイホールだったと思うが、…

『ALWAYS 三丁目の夕日』は、我ら団塊世代には、懐かしい風景ではなかった。

東京タワーが出来たのは、昭和33年(1958年)10月14日だそうだ。私が9才の砌(みぎりと読む)だから、この映画の小学生の子供とほぼ同世代だ。今も大阪近郊に住んでいるから、故郷というものが事実上ないのだが、この当時の大阪の街並に郷愁を感じるかと問われ…

「ノーカントリー」はノーコン映画だった。

2007年度の第80回アカデミー賞のアの作品賞他を受賞した映画だというので観たのだが、結論から言うと、観ない方がよかったかも? 何しろ、追跡劇なんだが、追っかける方が、神出鬼没過ぎる。あんなにうまく失踪者が見つかるとは到底思えない。しかも、この映…

「THE有頂天ホテル」は、誰が有頂天になってたんだ?

絶頂期の三谷幸喜脚本&監督の「THE有頂天ホテル」をたまたま観た。結構笑いに包まれたいいお話っぽかった。往年のグランドホテルものを下敷きにしているだけあって、出てくる役者は多士済々。もちろん主役の役所広司はうまい役者だった。他に役にはまってい…

バレエ「くるみ割り人形」の吉田都嬢はパーフェクトだった。

イギリスのバーミンガムロイヤルバレエシアターの公演をDVD化したものだから、当然映画ではない。という訳で、今回は番外編。たいしたストーリーもないが、それでも、基本無言劇だから、登場人物の役柄はちょとばかし分かりにくい。 金持ちのお屋敷でクリス…

「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」は、寅さん映画の白眉と言っても過言ではない。

「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり」とは、よく言ったものだ。「片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず」という訳で、ひとり旅に出ようと思っている。というのは真っ赤な嘘で、DVDの在庫がどんどん増えて、今や未見の映画が200本以上…

「蝉しぐれ」は凛とした映像ではあった。しかし・・・。

凛とした映像ではあった。しかし、原作と映画のどちらがよいかと問われたら、(問われていないが)原作に軍配を挙げる。やはりこの小説を2時間に凝縮するのはいささか厳しい。「ロード・オブ・ザ・リング」みたいに、少年期、青年前期、青年後期+エピロー…

ヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』は、子供向きとは言い難いが、真夏の夜の悪夢くらいの感じかな。

ヤン・シュヴァンクマイエルは、1934年チェコのプラハ生まれだから、もう80過ぎの爺さんだ。この映画の製作当時で50代前半。3年がかりで作ったそうだから、まさに力業と言える。いや、頭が下がる。それにしても凄いイマジネーションの持ち主だ。冒頭の…

『アギーレ・神の怒り』は、ひとりずつ間引かれていく感じだ。それが妙に恐いし、気色悪い。

クラウス・キンスキーの鬼気迫る目の演技と、歌舞伎の「見得」みたいに一瞬ストップモーション気味に動きが止まってから次の動作に移る、間(ま)の演技が凄かった。といっても、大見得を切った後に『よ、キンさん!大統領!!』のかけ声が掛かるワケではな…

『父の祈りを』は、なんたる話だ。イギリスに正義はないのか?

冤罪を扱った映画とは露知らずに観始めたものだから、最初はてっきりバカっぽい若造の無鉄砲話かと思った。それにしては、舞台がアイルランドで、IRAのテロがどうとか言っている。こりゃあ、硬派の映画みたいだと思っていると、主人公は、「おら、ロンド…

『はなればなれに』は、遅くとも20代半ばあたりまでに観ておくべきだった。

この映画、ゴダールの長編7作目らしいが、『勝手にしやがれ』の続編にして、『気狂いピエロ』のプロローグとゴダール自身が位置づけていたらしい。2001年日本初公開だったというから、36年振りに日の目を見たワケだ。何とも長い間お蔵入りしとったん…

『ミツバチのささやき』は、ま、映像的には名作の誉れ高いだけのことはあって、上品な絵画という感じだ。

究極の淡々狸映画なんだが、純文学映画というか、光と影が彩なす泰西名画的映画というか、あやしうこそものくるほしける空蝉の世のはかなさを、それこそ、ぼそぼそささやくように語っていた。ま、映像的には名作の誉れ高いだけのことはあって、上品な絵画と…

『キス・オブ・ザ・ドラゴン』は、『ニキータ』より強く、『レオン』より切ない、というフレコミだったが・・・。

『ニキータ』より強く、『レオン』より切ない、というフレコミだったが、それほどでもなかった。ジェット・リーという役者はかなり地味なんだが、カンフーのキレは抜群だ。こういうタイプは、教室ではあんまり目立たないのに、柔道の校内大会のときだけは、…

『マイ・ドッグ・スキップ』は、犬好きには堪えられない映画らしいが、猫派はやや冷静に観ることが出来た。

アメリカでベストセラーの自伝小説をもとにした、少年と犬のハートウォーミングストーリーだ。アメリカ人に限らず、犬好きには堪えられない映画らしいが、猫派なんで、やや冷静に観ることが出来た(映画を冷静に観てどうすんの!)。 この映画は、アメリカ人…

『ブロードウェイと銃弾』は、そんなに笑える映画とは思わなかった。

こういう映画をバックステージコメディというらしいが、そんなに笑える映画とは思わなかった。台詞のちょっとしたニュアンスとかで、ユーモアというか、くすぐる笑いなんかをちりばめてあるのだろうとは思うけれど、字幕ではそこまで伝わらんからか・・・。 …

『ブリキの太鼓』は、観る前からちょっと心配だったが、やはりエライものを観てしまった。

この映画の原作者、ギュンター・グラスが今年の4月に亡くなった。享年87。戦後のドイツ文学の中で、特別な存在だったようだが、こちとらはフランスかぶれだったもので、作品を読んだことはなかった。 映画を観て衝撃を受けたのは、久しぶりだ。『エル・ト…

『ライトスタッフ』は、『プロジェクトX』風に仕立て直した方がいいんじゃないか。

アメリカが旧ソ連と宇宙飛行競争にしのぎを削っていた頃の宇宙飛行士の話だ。内幕ものと言えないこともない。旧ソ連や中国では絶対に作れないタイプの映画だね。如何にも個人主義の国、アメリカならではだ。 前半は音速の壁への挑戦話だ。マッハ1は時速にす…

『紅いコーリャン』は、まんま中国版「赤いシリーズ」だった。

主役のコン・リーは、中国の百恵ちゃんと言われていたくらいだから、ホントによく似ていた。この映画は、赤がテーマカラーだから、まんま中国版「赤いシリーズ」だな。それにしても、監督のチャン・イーモーは、こういう中国の大地に根ざした映画の方がいい…

『ペーパームーン』は、話が行き当たりばったりにはならないから、観ていて腹は立たないロードムービーだ。

久方ぶりに『ペーパームーン』を観た。40年ぶりくらいか?この映画、元々戦前のトーキーみたいな感じになるように、当時ではもうほとんどなかったモノクロ・スタンダード画面にしてあるから、今観ても格別古くなったという感じはあまりしない。 かなり前に…

『シャイン』の主人公は、女性運には恵まれていたようだ。

いやはや、この映画でも思いきりタバコ吸いまくっていた。今回は主人公の奇人変人ピアニストだけだが・・・。この男、映画では子供時代から青年時代、親爺時代と3つの時代を3人の俳優が演じわけているのだが、オスカーは、親爺時代を演じたジェフリー・ラ…

『スモーク』は、ワケアリの人生模様をその場に立ち会って観ている感じだった。

いやはや、思いきりタバコを喫いまくっていた。この映画でタバコを喫っていなかったのは、17歳のアフリカ系アメリカ人のボウズだけじゃなかったか・・・。ま、樽ビッシュ君の例もあるから、私生活では喫っていたかも知れんが。。。 しかし、かく言う私も、…

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』は、ワルの数珠つなぎだった。

◆◆ネタバレ注意◆◆この映画、ヌードダンサーとカード賭博のディーラー役のおばさんと突然マシンガンを乱射したおねえさんの3人以外は、男しか出てこない。しかも、ワルばっかりで、一部を除いて、ほとんど殺されてしまうのだ。 しかし、ワルの数珠つなぎとい…

『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』は、余命幾ばくもないふたり組のちょいと切ないおとぎ話ロード・ムービーだ。

脳腫瘍と骨肉腫。不治の病にかかってしまって、余命幾ばくもないふたりの若い衆が、入院した病院で、たまたま同室になって、たまたま見つけたウオッカの勢いで、たまたま駐車場に停めてあったギャングの1963年式メルセデス・ベンツ230SLのカブリオ…

『ミステリー・メン』は、一回半ひねりの結構笑えるB級パロディー映画だった。

このお馬鹿コメディ、劇場未公開らしい。この前の『ギャラクシー・クエスト』なんかと同系列の一回半ひねりの結構笑えるB級パロディー映画だった。スーパーヒーローに憧れて、自分らもヒーローになりたいと熱望していヒーロー予備軍というか2軍選手たちの…

『フェイク』は、アル・パチーノがへタレなヤクザ者を見事に演じ切ったことに感心した。

アル・パチーノが、レフティというあだ名のしけた中年マフィアを見事に演じていた。人を見る目はあるつもりだ。最初に出て来たときから、今回の役は、相当しょぼくれた男だと感じた。なにしろ初っ端から目が泳いでいた。この男、過去に26人も殺めている。…

『ギャラクシー★クエスト』で笑えるためには、この手の笑いに対する受容体のようなものは、特に必要ない。

この映画で笑えるためには、この手の笑いに対するある種の受容体のようなものがカラダの中にあることが必要みたいだ。残念ながらそれがなかった。箸が転んでも腹を抱えて笑える15・6の女子高生と違うから、ま、仕方がないといえば仕方がないが・・・。 も…

『ドッグヴィル』の絵作りの奇天烈さは、テーマの奇天烈さからひねり出された、ある種必然の産物みたいだった。

こんな奴(女)いないだろうというのが、見終わった時点での率直な感想だ。どんな映画にも、カタルシスというものがあるけれど、誰もこんなエンディングを期待していない。しかし、「これ以外にどんなエンディングがあるというのだ?」と監督(脚本も書いて…

『さらば、わが愛~覇王別姫』は、堂々たる映画だった。傷つき、お互いを傷つけ合った男女の一生ものである。

堂々たる映画だった。京劇という伝統芸能の世界に生きたふたりの俳優、ひとりは歌舞伎で言えば、市川団十郎のような立ち役で、もうひとりは新派の花柳章太郎のような女形だ。それから、元娼婦で、気も強いが情も濃い女性が、団十郎の嫁だ。この3人が、歴史…

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、なんとプラトン哲学の「饗宴」が元ネタなんだ。

決してお上品じゃないものがキライではない。はっきり言って、結構好きです。すんません。この映画も最初は興味本位で観ました。ロックンロールといったら、どちらかというとパッパラパーの音楽という世間のイメージがあるが(ないか?)、この映画の主題歌…

『ノスタルジア』は、淡々狸映画の極めつけだ。ま、映画館で観たら確実に寝てしまうだろう。

黒澤明も、フェリーニも、この監督も、どいつもこいつも歳をとって、「よっ、巨匠」と言われるようになると、無茶をする。ほとんど他人には理解不能な私小説みたいな私映画を撮ろうとするのだ。2002年に開催された「生誕70周年記念アンドレイ・タルコフ…

『ルル・オン・ザ・ブリッジ』は、あらんことか、エンディングに御法度というか、禁じ手を使っていた。

この映画、愚妻と一緒に観ていたのだが、途中で「なぁ、この映画、ちゃんとオチあんの?!」と念押しするものだから、「心配せんでいい。最後になったら、ああ、なるへそ、そういうことかという、いいオチがあるはずだ。この前の『スモーク』もそうだったろ…

『トゥルー・ロマンス』は、何となく暴力に対する恐怖感とか嫌悪感みたいなものが麻痺してくる。

「おいおい」という感じだった。大体、サニー知葉の3本立てカンフー映画に、あんなケバいの若い格好の女の子が、それもひとりで観に来る筈がない。なにしろ、冬だというのに肩出し胸あきの真っ赤なドレスに毛皮のコートだ。一目見たらその業界のお方と分か…

『クライム&ダイヤモンド』は、ま、ちょっとうまく話がまとまりすぎたキライがある。

いくら相手が映画好きだといっても、椅子に縛りつけられて、銃を突きつけられて「なにかおもしろい話をしろ」と言われても、おもしろい話なんか思い浮かばないんじゃないか?それに、この毒舌ジムという殺し屋、何故さっさと仕事を済まして、好きな映画を観…

『ブルース・ブラザース 』のような映画史上稀に見る名作を見逃していたのは、一生の不覚だった。

こういう映画史上稀に見る名作を見逃していたのは、一生の不覚だったと言っても過言ではない。14の時にビートルズと出会って以来、精神的には無敵のロックンローラーとして生きてきたつもりだったが、寄る年波には勝てない。最近はロックンローラーという…

『アメリカン・ヒストリーX』は、エンドロールの間、黙祷していた。

この前の『シティ・オブ・ゴッド』も強烈だったが、これもキツイなぁ。ちょっと唸ってしまった。エンドロールの間も、黙祷していた。人種差別に真っ正面から取り組んだ映画というのは、エンディングが難しいなぁ。この映画も、映画会社とぶつかって、監督が…

『シティ・オブ・ゴッド』は、あくまでドンパチシーンに特化していた。これもひとつの見識かも知れない。

ブラジル版『仁義なき戦い・悪ガキ編』というところか・・・。全編ドンパチばかり。それにしてもビックリ仰天。この映画は実話に基づいているらしい。リオデジャネイロのはずれに国が作ったスラム街「神の街」で、1960年代から70年代にかけて、貧困と…

『フィッツカラルド』の主役、クラウス・キンスキーは別格だ。ものが違う。

大変なものにぶち当たってしまった。こういう常軌を逸した話は大好きなんだ。それにしても、この映画の主人公の役をやっているクラウス・キンスキーは型破りというか、奇才というか、破天荒というか、奇天レッツのパッパな個性だ。ジャック・ニコルソンをは…

『妹の恋人』は、ま、罪がなくてよかったんじゃないのか・・・。

とうとうジョニー・デップとジュリアン・ムーアが共演してる映画にぶち当たってしまった。ふたりとも、そんなに贔屓も貶しもしていないつもりだったのだが、冷静に考えれば、ジョニー・デップは『ラスベガスをやっつけろ』の、はちゃめちゃジャンキーぶりに…

『ビッグ・リボウスキ』のように出てくる奴の誰ひとりとしてまともじゃない映画も珍しいんじゃないか?

『シービスケット』では、渋い馬主役を、『フィッシャー・キング』では、対人恐怖症のDJ役をやっていたジェフ・ブリッジスが、この映画では。ヒッピーのなれの果ての甲斐性なしでその日暮らしの男だった。髪型といい、服装といい、かつてのアメリカン・ニ…

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、ヒネかぼちゃの観客は想定外なんだろう。

まずまずの出来だった。全体に暗めの画面で、明るいファンタジー映画というより、ミステリー仕立てになっていた。これまでの2作はまんま子供向きだったが、今回は少しだけ大人も楽しめる映画になっている。学校行事のシーンが少なかったこともその理由のひ…

『トラフィック』は、タップダンスでご陽気にという終わり方もできんだろうから、ま、妥当な終わり方じゃないか。

結末を知ってしまったら、観る気にならないというタイプの映画ではない。こういう社会派ドラマは、安直にハッピーエンドにするワケにもイカンだろうし、かといって、あまり茫然自失となるような悲惨な終わり方も、すかっと爽やかに皆殺しにする終わり方も、…