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『ギャラクシー★クエスト』で笑えるためには、この手の笑いに対する受容体のようなものは、特に必要ない。

この映画で笑えるためには、この手の笑いに対するある種の受容体のようなものがカラダの中にあることが必要みたいだ。残念ながらそれがなかった。箸が転んでも腹を抱えて笑える15・6の女子高生と違うから、ま、仕方がないといえば仕方がないが・・・。
 
もうちょっとおもしろい映画かなと思ったんだが、大はずれだった。この映画、タイトルを見ただけでも、腰砕けになる。『ブルース・ブラザース』の監督だったジョン・ランディスが監督しているから、『サボテン・ブラザース』なのか?安易すぎる!『ブルース』と『ブラザース』には血の結びつきのようなものが根底に流れているんだ。この3人、確かに友だち同士だが、ブラザーと呼び合うほどの深い仲ではなかった。『サボテン』とセットにしていいのは、『公園』か『アミーゴ』だ。
 
これのどこがそんなにおもろいの?笑えるツボが見つからん。そこはかとなく滲み出てくるおかしさというものが、この3人からは感じられないのだ。馬鹿馬鹿しいことを馬鹿馬鹿しくなくやっているのを観るのは、耐えられない。マルクス・ブラザースほどのナンセンスギャグもないし、お客をなんとか笑わしてやろうという熱いものも感じられないので、観ていてかなり辛い。妙な決め台詞とおかしな振りも寒くなるだけだった。志ん生のテープ聞いていたり、枝雀のDVDを観ている方が、腹を抱えて笑えるし、ず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと幸せな気分になれる。
 
昔アメリカのTVのコメディ番組で、お客の笑い声があらかじめ入れてあるのがよくあったが、こっちはまったくおもしろくもおかしくもないのに、何故ゲラゲラ笑えるんだと、いぶかしく思うものの、日本人である自分の笑いのツボとアメリカ人の笑いのツボは、違っているのだと自分を納得させていた。
 
涙も笑いと同じで、「こんな映画でよく泣けるわ」と思う映画がほとんどなんだが、結構多勢の人が、泣けた泣けたとブログに感想を書いていたりする映画が結構ある。感性ゼロだと言われたら、黙るしかないが、それにしてもこの映画、かなりすべっていると思うのは、果たして私ひとりなんだろうか? 
 
◆◆ネタバレ注意◆◆ 唯一笑えたのは、妙な呪文を唱えながら空に向けて銃をぶっ放すと、現れるはずだった透明の騎士を間違えて撃ち殺してしまったところだ。しかし、あの3人のピストルは、映画用のモデルガンと違うのか?あのシーンの後方で、ひたすら下手な歌を歌い続ける声が如何にも偏執的だった。あのシーンも抱腹絶倒とまではいかなかった。◆解除◆
 
ブルース・ブラザース』が傑作なのは、監督の手柄ではないということがよく分かった。それから、この映画、『ギャラクシー・クエスト』の元ネタになっているらしい。次は、一丁それを観てやろう。こうなったら、毒喰わば皿までだ。
 
サボテン・ブラザース THREE AMIGOS! (1986) アメリカ