「THE有頂天ホテル」は、誰が有頂天になってたんだ?
絶頂期の三谷幸喜脚本&監督の「THE有頂天ホテル」をたまたま観た。結構笑いに包まれたいいお話っぽかった。往年のグランドホテルものを下敷きにしているだけあって、出てくる役者は多士済々。もちろん主役の役所広司はうまい役者だった。他に役にはまっていたと感じたのは、伊東四朗、篠原涼子、オダギリジョー、戸田恵子、原田美枝子、浅野和之といったところ。逆に、いまいちミスキャストじゃないかと思ったのは、松たか子、生瀬勝久、唐沢寿明、YOU。まずまずは、佐藤浩市、西田敏行、麻生久美子といっっところか・・・(えらそうに)。
西田敏行は出番が少なかったので、持ち味を出し切れなかった感がある。YOUは、声量がなさ過ぎ、ジャズシンガー役はキツい。怪演していたのは伊東四朗。ま、得な役柄ではあったかも。しかし、この手の話として、登場人物がそれぞれ訳ありすぎというのもどうか?役所と原田、松と佐藤、香取と麻生の3組も訳ありというのは、やり過ぎではないでしょうか・・・?
それでも、まずまず正統派喜劇やった。しかし、三谷監督もいいお話の要素をかなぐり捨てた方が、喜劇としてもっとおもしろくなると思う。
◆◆ネタバレ注意◆◆ラストのカウントダウンパーティーは、もっと豪華絢爛にやって欲しかった。あの程度のパーティのために、みんなが必死のパッチで頑張っていたとしたら、何となく拍子抜けする・・・。◆解除◆やはり、有頂天になっていたのは、監督一人みたいだ。
THE 有頂天ホテル(2006)日本
監督・脚本:三谷幸喜
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