2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

それにしても「最高の人生の見つけ方」は、ダメな邦題の見本だった。

それにしても、ジャック・ニコルソンは、強烈な風貌の持ち主だ。なんと言っても眼がスゴい。あの眼は、狂気とまでは言わないが、エキセントリックなものを孕んでいる。 そのジャック・ニコルソンが、引退するという記事がネットに出ていたが、「台詞を覚えら…

『グラン・トリノ』は、男のけじめのつけ方を教わった気分だ。

この映画の制作当時、アメリカの中でも経済的に最も疲弊していた中西部デトロイト近郊の町が舞台だ。この辺りは自動車工業のメッカだったのだが、GM、フォード、クライスラーのビッグ3のクルマが売れなくなって、工場が次々に閉鎖され、白人がいなくなって…

『おくりびと』は、いい映画だったが、「キレイになって、逝ってらっしゃい。」というキャッチコピーは、どうなんだ?

第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」だ。いい映画だった。納棺師という仕事があることを初めて知った。戦争で亡くなった兵士の遺体なんかをきれいにするエンバーミングというのがアメリカで始まって、日本にもあるというのは以前から知…

『ストレイト・ストーリー』は、爺さんの心意気にカンドーした。 

この映画は、73歳のアルヴィンじいさんの虚仮の一念と言ったら失礼だが、誰もが無謀と思う大冒険に出かける心意気にカンドーしてしまった。一寸の虫にも五分の魂、二寸のひこばえにも末は大木の心意気だ 「アバウト・シュミット」のジャック・ニコルソンは、…

『エル・スール』は、客の立場というものに、配慮が要るんじゃないか?

ま、言ってみたら純文学映画だ。この監督の長編第1作の「ミツバチのささやき」の方は、結構贔屓にしていたのだが、この映画は、話があまりにも見えなかったので、何ともはやだった。 映画を観た後で、DVDの付録の解説を読んだら、どうもこの映画には原作が…